久しぶりのブログ再開。
実は、先月27日に「三響会」(於:新橋演舞場)という能楽と歌舞伎音楽のコラボレーションを観にいったのがきっかけで、能楽にもはまってしまった。
会場に置いてあったちらしから、早速「のうのうくらぶ」なる愛好会に加入した。
さらに能楽の理解を深めるため、仕舞(しまい)と謡(うたい)お稽古に通うことにした。
申込の前に、稽古場を見学させていただいた。
仕舞の稽古場は矢来能楽堂ではなく、近くのマンションの1階(バレー等も稽古できるような鏡張りのスタジオ)。
能楽師の観世喜正さんが、発表会前の生徒さんに稽古を付けていたのにはビックリ!
先月新橋演舞場で、歌舞伎役者の中村七之助・市川亀治郎・市川染五郎と一緒に、「獅子」「一角仙人」を舞っていた能楽の御曹司が、素人同然の弟子に丁寧に稽古を付けるなんて。
歌舞伎役者なら絶対、あり得ない!と、その時感動すらしました。
翌日の謡の稽古(これは矢来能楽堂)もプロの能楽師が付けていた。
見学であるにもかかわらず、テキストを渡され、一緒に「橋弁慶」を謡った。
テキストは、要するに高校時代にやった古文と同じ。
独特な節回しで読み上げるのだが、プロの方の謡はお腹の底から声を出すので、能楽堂に響き渡り、凄い!
それより、矢来能楽堂に足を踏み入れた時から、その舞台構造に感動してしまった。
能は10年以上前に、中野の山本東次郎さんの能楽堂で一度観たきり、ご無沙汰していた。
2、3年前から歌舞伎を見始めたが、歌舞伎の松羽目物(まつばめもの)には、能から取り入れら得た演目はたくさんある。
例えば「勧進帳」「俊寛」「船弁慶」「紅葉狩」「隅田川」「石橋」(しゃっきょう・歌舞伎でいう「連獅子」)等など。
これらの演目を能でも観てみたいと、かねがね思っていた。
神楽坂駅から帰る途中、能と歌舞伎の興行形態について色々と考えさせられた。
歌舞伎公演は、松竹が経営しているため、良くも悪くも商業主義に流されている。
それに対し、国の助成金は受けているが自主公演が多い能楽は、自分達で愛好者を育てながら、興行を続けているのだ。
他の演劇との垣根が低くなり、様々なジャンルの演劇がコラボレーションを行うようになった今日この頃、伝統を守りつつ、能の魅力を発信していく能楽師たちの心意気を感じた。