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NHK教育TV 福祉ネットワークを視聴して

2007.06.15

皆さんはNHK教育の「福祉ネットワーク」という番組をご存知ですか?
毎週月~木の20:00~20:30(再放送は翌週13:20~13:50)に放映されます。
短時間ながら、高齢者・障害者・シングルマザーなど、社会的弱者にスポットを当て、様々なアプローチが紹介される良心的な番組です。

6月11日・12日・13日は「シリーズ 認知症」でした。
来週18日・19日・20日にも再放送がありますので、興味のある方は是非視聴して下さいね。

11日は、品川区の地域ケアの様子が紹介されていました。
開業医が積極的に訪問診療を行い、現場(利用者宅)に出て、認知症患者のありのままの生活を知り、家族やケアスタッフと相談しながら治療方針を立てていく様子が映し出されていました。
地域の薬局も「一人一人薬効が異なり、同じ人でもその日の体調によって症状が変わるので、見極めながら処方している」と、関係者が一体となっている様子に感動を覚えました。
介護の会社ではごく日常的に経験する「地域の医師や薬剤師等との連携」ですが、映像化されて、一般の視聴者に触れることの意義は大きいのではないでしょうか。


13日は「映画作家・河瀬直美 “生命”をめぐる対話」が放映されていました。

先月27日、河瀬直美さんの映画「殯(もがり)の森」が、第60回カンヌ国際映画祭で、日本人として17年ぶりにグランプリを受賞しました。

新聞やTVでも大きく取り上げられ、記憶に新しいですが、その「殯(もがり)の森」は奈良の山間にあるグループホームが舞台となっています。

ストーリーを説明しますと・・・
グループホームに住む認知症の高齢者しげきは33年前に死んだ亡妻の思い出に住み、新任の介護スタッフ真千子も幼い子供を失った喪失感に良心を苛まれながらケアをしています。
ある日、二人は亡妻の墓を捜すというしげきの希望をかなえるため、森の中をさまよい歩き、互いに喪失感の中でかけがえのない人間としての繋がりを見出していく・・・

詳細は、6月23日(土)より渋谷シネマ・アンジェリカ、千葉劇場など幾つかの劇場にて、ロードショーが始まります。詳しくは映画の公式HPをご覧下さい。
http://www.mogarinomori.com/index.html

この映画自体も素晴らしいと思うのですが、「福祉ネットワーク」の番組の中では、映画の監修にあたった精神科医の小澤勲さんとの対話が、監督の奈良の自宅で撮影され、含蓄のある内容で、――録画していなかったのがとても悔やまれる――何度も見直したいと思える番組でした。(もちろん来週録画しますが)
認知症ケアの真髄、介護する側のストレスをいかに緩和するか、などなどが語られていました。河瀬監督自身が、幼い子を育てながら、認知症になった養母の介護を引き受け、映画のテーマに昇華させていったのです。
河瀬監督が番組の中で、「母の介護、子供の世話というギリギリの生活がいつ終ったとしても、それまでの積み重ねてきた生活体験が重要なのだから」というような内容を語っており、小澤医師もがんを宣告されており、二人とも「限りあるかけがえのない“いのち”」に対峙しようとする姿勢が感じられました。

長々と一人語りをしてしまいましたが、是非この番組を皆さんにも見ていただきたいと思い、ご紹介させていただきました。

再放送は、NHK教育テレビ 6月20日13:20~13:50です。お見逃し無く。

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